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6月28日 マスク

ビルの立体駐車場。

1台ずつ出てくる自分の車を待つ人たちが壁面の椅子に並んで座る。
こういう空間が一番危険だ。
必ず、誰かが、気づく。

そして、逃げ場がない。

だからプチ変装でマスクと帽子をかぶる。
だが、おっさんが大声で言う。

「あんた、テレビで出てる人やなぁ」

私は返事せず、壁を向く。
全身で、「今は声かけないで!」と背中で主張する。

だがそういうおっさんは、これも、必ずこうなる。

「はるかさんやなぁ!」

そうです、と言ったら、時間を持て余す全員と歓談タイムが始まる。
やがて、全員とツーショットで写真を撮るハメになる。
おっさんは、写真を撮る時、必ず3人に一人は肩を組む。
「ほな、俺も」と、それ以降はみなが肩を組む。

そして、必ず、必ず、何人もがいう
「今、うまく撮れなかったから、もう一回」



じゃあ、いいえ、と言ったら、「声がそうだ」といつまでもその話題から逃れられない。
とにかく、バレたら、逃げられない。


「この娘の名前、なんやったかなぁ」と言われ続け、20分、コーヒーを飲み続けたことがある。
「ほら、あの娘、なんちゅー名前やったかなぁ」と、いつまでも、何十分でも言い続ける。

仮に、「遥です」と言ったら、そこからずーっと何十分話し相手をしなきゃいけない。

逃げ場がない場所では、一言も喋らず、心を鬼にして無視しつづける。

最近は、あり得ない!という格好で歩く。

ジャージで帽子でマスク。そして、素顔。

“目”しか出ていない。
知人と会ってもわからんはずだ。
開放された気分で歩く。
すれ違うスタッフが“目”だけの私にフツーに言った。
「おはようございます」

・・・あかんやん。
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はるかようこ

Author:はるかようこ
タレント・作家の遙洋子公式ホームページ内のブログです。

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