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6月30日 おおさか

よく番組で大阪のおばちゃんにフォーカスをあてる。
その“おおさか”が、大阪に逆輸入されている。

仕事相手とまじめな話を立ったまましていた。
少し年上の華やかな、満面の笑顔の上機嫌な・・・。
面倒。ひとことで言う。

元気なおばちゃんが、声かけてきた。

「あんた、遥さんやねぇ」
「はい」
「ごめんねぇ。喋ってはるところ。私、大阪やからぁ~」

・・・おおさかやから、なんだっていうんだ。

ご一緒のやはり派手目の柄物のワンピのお洒落な・・・、
めんどくさい。
派手なおばちゃんも、声かける。

「いやぁ、実物、若いねぇ~」

若い…。めずらしい感想だ。テレビではいったいどう映ってるんだ?

「ごめんねぇ。大阪やからぁ~」

大阪やから、だから、なんだっていうんだっ。
でもいいや。
ほめてもらった。
若いって。。。

二人そろって、去っていった。こう言って。

「私ら、大阪やからぁ~」


いいこと覚えた。
“おおさか”を言えば、やりたいことができる。
だって、「大阪やからぁ」。

今後、私も使おうっと。
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6月29日 すっごーい

「遥さんすっごーい」とたくさん言ってもらえた日。

「ヌーブラ買いにいくねん。一緒にいけへん?」と、突然女子を誘う。
「いく」

電車を降りたら、店までの間に、美味いみたらし団子屋がある。

「食べながら歩けへん?」
「する」

「美味いやろ」
「サイコー」

アンがかかったドロドロのみたらしを、熱々で食べる幸せ。

「これ、座って食べたらダサいねん」
「へー」
「歩きながら、一本食べるっちゅーのが、粋やねん」
「へー」
「そんでな、食べ終わる頃にな・・・」
「なになに?」
「ちょうど、食べ終わって、皿と串どーしょー、思った頃にな・・・」
「なに?なに?!」

「ゴミ箱あんねん」

「遥さん、すっごーい!」
「やろっ?」

店についた。
ヌーブラ買った。
帰る時に、女子友もてんこもりなんやかやと買っていた。

「遥さん、それしか買わなかったの?」
「うん。あなたずいぶん買ったね」
「私は買う衝動が抑えられない」
「私は、ほしいものしか、買わない。堅いんや」

「遥さん、すっごーい」


一日、何度も、すっごーいと言われたら、明日を生きる勇気が湧いてくる。



6月28日 マスク

ビルの立体駐車場。

1台ずつ出てくる自分の車を待つ人たちが壁面の椅子に並んで座る。
こういう空間が一番危険だ。
必ず、誰かが、気づく。

そして、逃げ場がない。

だからプチ変装でマスクと帽子をかぶる。
だが、おっさんが大声で言う。

「あんた、テレビで出てる人やなぁ」

私は返事せず、壁を向く。
全身で、「今は声かけないで!」と背中で主張する。

だがそういうおっさんは、これも、必ずこうなる。

「はるかさんやなぁ!」

そうです、と言ったら、時間を持て余す全員と歓談タイムが始まる。
やがて、全員とツーショットで写真を撮るハメになる。
おっさんは、写真を撮る時、必ず3人に一人は肩を組む。
「ほな、俺も」と、それ以降はみなが肩を組む。

そして、必ず、必ず、何人もがいう
「今、うまく撮れなかったから、もう一回」



じゃあ、いいえ、と言ったら、「声がそうだ」といつまでもその話題から逃れられない。
とにかく、バレたら、逃げられない。


「この娘の名前、なんやったかなぁ」と言われ続け、20分、コーヒーを飲み続けたことがある。
「ほら、あの娘、なんちゅー名前やったかなぁ」と、いつまでも、何十分でも言い続ける。

仮に、「遥です」と言ったら、そこからずーっと何十分話し相手をしなきゃいけない。

逃げ場がない場所では、一言も喋らず、心を鬼にして無視しつづける。

最近は、あり得ない!という格好で歩く。

ジャージで帽子でマスク。そして、素顔。

“目”しか出ていない。
知人と会ってもわからんはずだ。
開放された気分で歩く。
すれ違うスタッフが“目”だけの私にフツーに言った。
「おはようございます」

・・・あかんやん。

6月28日 楽屋

楽屋のあるフロアのエレベーター前は、ちょっとした芸能界になる。
各番組の出演者たちの入れ替わりだの、鉢合わせだの、で、挨拶の嵐になる。
エレベーターのドアが閉まる瞬間まで、気の利いた一言を交し合う。

ドアが閉まった瞬間、局員に頼む。

「私を喫茶に連れてって」

アイスコーヒーを飲む。

「私はゲーノーカイは向いていない」
「わかった」

宝塚歌劇の話をする。
盛り上がる。
癒される。

改めて、自分の楽屋に入る。

後輩が挨拶に来る。
「僕は幽霊が怖い」という。
「人間が一番怖いんじゃ」と返事してやる。
「はい。姉さん」という。


国生さゆりさんに、クッキーもらう。
すっかりご機嫌で、スタジオ入る。

6月26日 いらいら

いらいらすること。

ニュースのラスト10秒で言う、平和クイズ。
「季節の足音です・・・」
「すっかり成長しました」
「いい笑顔です」
などなど。

なに?と思ってみたら、自然の光景など、穏やかな平和な光景で、ニュースを閉める。

平和がいらつくのではない。
一瞬の平和で残酷な現実をぼやかそうとする、その根性を、清涼感にすり替えているズルさに、いらいらする。

いらいらする。

食事ができ、さあ、食べようとしたときに来る、宅配。

いらいらする。

角を曲がる時、ちょっとでも近道を、と、和菓子屋の角をぎりぎりに歩く度に開く自動ドアと、「いらっしゃいませ」。

いらいらする。

天気予報で聞く、予報士のダジャレ。

いらいらする。

コーヒーにちょっとだけ砂糖がほしいのに、角砂糖しかない喫茶店。

いらいらする。

雨の日、「さようなら」と車の窓開けたら、ドバドバッと入る水のかたまり。

いらいらする。

ビミョーに肌色の色味が異なるパンストのハイソックス。どこで間違えたんだ。

あんましいらいらするから・・・寝る。

6月25日 マッサージ

1時間、時間があった。
前から気になっていた、今流行りのヘッドマッサージ。
いくことにした。

ヘッドマッサージといいつつ、全身マッサージを勧められる。
「ではそれを」

5分後。
「今のその3倍の力で、やってください」
「はい」

1分後。
「あの、倍の力で」
「はい」

いらいらしだす。
「ですから、全部。全部です。もっと強く」
「はい」

30分後。
「・・・強くしていただけませんか」
「はい」


1時間を、カネ払って、ただ、なんとなく触られてみたらどうなるか。

ストレスで大声出して暴れたくなる。

詐欺社会だ。
「癒し」「リラックス」を看板に、ストレスを売る。
マッサージ、と看板しても客入らないから、“ヘッドマッサージ”と看板出しただけのこと。
とんでもなく下手クソが、一人前の料金をとる。

カーテンを仕切って、隣に、存在するだけでうるさい音を出す系のおやじが来る。

「真昼間から、マッサージしてる場合か」とおやじにも腹が立つ。
吸う息、吐く息、までカーテン越しに聞こえる。
ガタイがデカく、腹の出た男だろうと想像がつく。
カーテン隣に、女性がいることに、なんら、いっさいの、配慮をしない系おやじ。

ストレスで、カーテン引きちぎりたくなる。

髪をかきむしりたくなるストレスのまま、マッサージは終わった。
なにやらメニューを出される。
「お好みの飲み物を・・・・」
「いりません」
おやじの鼻息聞きながら、お茶なんぞ飲めるけっ。
一刻も早くここを出ないと・・・死ぬ。

支払い後、
「次回のサービス券をどうぞ」

この客は2度と、生涯来ない、という怒りが見えない奴に、客の癒しなどできない。

そんなこと、どーだっていい、にぶーいおやじが、来る。
それが、私の体験したヘッドマッサージ。

2度と、一生、行かない。

6月24日 法事

法事は、逝った人のためにするのか。
残された人の思いでするのか。
法事をちゃんとしなきゃいけないものかどうか。。。

1時間のお経が終わり、しゅくしゅくとお坊さんが袈裟をたたむ。
すっかり法事の似合う世代の兄たちが、お坊さんと短い会話をする。
私も、する。

「お坊さん」
「はい」
「幽霊、見たことありますか?」
「ありません」
「お父さんも坊さんですね」
「はい。そーです」
「お父さんは、幽霊見たことある、言うてましたか?」
「見たことない、いうてました」

もし、法事しなきゃ、成仏できないなら、幽霊もいるはずだ。
成仏してもらうために、お経する。
そのプロが、幽霊を見たことない、という。

なら、霊なんか、いないということじゃないのか。

「霊はいない、というのか私どもの宗教で言われております」とお坊さん。
「ほんなら・・・」と言いかけた。
「もうやめとけ」と兄が止める。

いったい自分が今やっていることは、なんなのか。
なんの意味があるのか。

ほーじ。
親を弔う、という名目で、男たちが酒飲んで騒ぐ日。
弔うはずの霊は、いない日。

それが、ほーじ。

6月23日 あぶら

日頃、いかに油分を節制しているかを、熱弁した。
バターも、ちょっとだけつけ、炒めものも油は使用しないっ!・・・と。

その夜、外食だった。
モツ鍋だった。
「モツって、あぶらちゃうん」
「コラーゲンや」
「それは店側の言い分や。これ、あぶらやん」

言いつつ、食べた。
ひととおり、食べ終わった小鉢。
スープが残っている。
冷めたスープの表面には一面の固まった油の膜が張っている。

「これ、この膜、油やん」
「そやな。これは、コラーゲン、いうより、アブラやな」

翌朝、体重が500グラム増えている。

「くそっ。あぶらのせいだ」


今夜、また、外食だ。
ブタばら肉がメインディッシュだった。

・・・また、アブラやんけ・・・。
しかし、食う。
うまいっ。

やっぱし、アブラはうまい。

明日も外食。
不安で、不安で、眠れそうにない。

6月22日 階段

私は階段が嫌い。
駅は遠回りしてでも、エレベーターかエスカレーターを使う。
どんっだけ遠回りしても、階段のぼらない。

初めての駅。
電車も苦手。乗ったものの、不安にかられる。
「これ・・・##駅につきますか?」と人に聞く。
ふいをつかれた客は、私に聞き返す。
「これ、快速ですか?普通ですか?」
「知りません」
客はわざわざいったんホームに降りて、何かを見た。
出発の笛が鳴る。
「快速だから##駅に止まらないから、普通に乗り換え…」くらいで扉が閉まった。
ありがとうを言う間もなく、ホームに降り、電車は出発した。

さて、普通とやらは、向いの電車か、次に来るこっちのほうのホームの電車かが、わからない。
誰に聞こうか、と、優しそうな人を探していたら、向いの電車は出発してしまった。

そしたら、その向こうにまだホームやら車線やらがあるじゃないか。
ということは、さっきのが普通だったのか!と後悔で胸が重い。

しかし

じゃあ、なぜここにいる人々はさっきの快速にも普通にも乗らないで、いったい何を待っているというのか。

もうここらへんで、思考停止し、タクシーに乗りたい衝動にかられる。

階段を見上げた。
・・・高い。長い。
辛抱して、ホームにいたら、みなが乗る電車がきたから、みなが乗るように、乗った。

ついた。

階段を見上げた。
・・・高い。長い。

エレベーターに行った。
車いすと、ベビーカーと、杖を持った人たちが行列していた。

高齢化社会の未来図だ。
最後尾に、運動靴でジャージ姿の、ジョギングでもしようかという姿の私が並ぶ。
並んでいるだけで、「すんません」と思う。

「階段、嫌いなんで・・・」と、心でいいわけする。

なんでみな、海外旅行とか行きたいとかいうんだ。
ちょっと電車乗るだけで、これだけ、どきどきはらはら、未知の世界と、人の優しさに触れられるというのに。

怖くてわからない時は、みなが乗る電車につい乗ってしまう。
ボーッしていたら、みなが降りる駅で、みなと一緒に降りてしまう。
私が降りる駅はもっと向こうなのに!

私は毎日が、海外旅行だ。

6月21日 心理学者

テレビのオファーが来た。
東京からだ。

「心理学者として・・・」と出演を問われる。
「私・・・心理学者ではありません。タレントです」と、答える。

「なぜ、私が誰かも知らず、オファーを?」と尋ねてみる。
「&%$#さんの紹介で」と、返事された。

「その&%$#さんというのは、芸人さんですか?」
「いえ、東京大手の制作会社です」

どっちもが、唖然、とした。

今、仕事をしているテレビ局が、いかに、私を理解してくれているかを知る。

東京からの電話では、「先生」と呼ばれた。
「私は、先生ではありません」と返事した。

関西テレビでは、「洋子ちゃん」と呼ばれる。

お茶をねだれる。
秘書室行って、雑誌もらう。
事業部行って、招待券ねだる。
各フロアをまわっているうちに電話がなる。

「洋子ちゃん、どこ!(怒)」
私の事務所のえらい人からだ。
遊んでばかりで、いつも、怒られる。

「洋子ちゃん、まだ?」
スタイリストさんからメール。

「洋子さーん」
メイクさんから。

「やっときた」
楽屋番のお姉さん。

「おはようございます」
目は怒っていて口は笑って、打ち合わせを待つスタッフ。

“先生”と呼ばれたら、誰も、きっと、怒ってくれない。





プロフィール

はるかようこ

Author:はるかようこ
タレント・作家の遙洋子公式ホームページ内のブログです。

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