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2012年 1月○日 カニ

城崎から松葉カニを取り寄せた。
箱から飛び出しそうなイキのいいカニだ。

「さばける?」
「さばける」と友達。

「殺せる?」
「殺す」
「どうやって?手足を切って?」
「生きたままは難しいから、まず、熱湯をかけて・・・殺す」

うわあああ、と、胸が乱れた。
「まず殺すん?」
「殺さな、切られへん」
友達はかるーく、包丁を突き立てた。
カニは手足を急にバタつかせた。
「ほらな? 暴れるから切られへん」

「苦しんでるっ!、命をもてあそんではだめ!」
涙が出た。
「泣いとーる」と友達が笑う。

熱湯に入れた。
高級松葉カニは突然、巨大なクモのような形にまるまった。

命を奪うところから調理したら、大好きなカニが食べられなくなった。
吐き気と苦しむ私に友達が言った。

「なんで、死んだん買うてきいひんかったんや!」

もう2度と、生きたカニは買わない。
というか、カニはしばらく食べられそうにない。
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2012年 1月○日 女優

友達の女優が遊びに来た。
「ジャージで難波を散歩しよう」
「うげぇ!? ジャージで!?」
「うん。汚いジャージと運動靴で」

二人でジャージで心斎橋を買いものに歩いた。
誰も女優に気づかなかった。

「自由やろ?」
「うわぁ、自由だぁ」
「やろ?やろ?」

帰り、二人でジャージの上下を3着買った。

2012年 1月○日  本物?

喫茶店を経営する知人が言う。

「今日、絶対、芸能人の○○さんが店に来たと思うのに、あの無愛想さは、到底、本人とは思えず、自信がなく、声をかけられなかった。遙さん、どう思う?」

「無愛想だった?」
「無愛想だった。本人とは思えないほどに」
「じゃ、本人よ!」

バレたくない時、心から無愛想になる。
くつろいでいる時も無愛想になる。
今度、その方に、「ジャージ着たらもっとバレない」と助言してあげよう。

2012年 1月○日 リフォーム屋さん

部屋のリフォームで、業者さんに来てもらった。

ジャージで素顔で無愛想を通した。
リフォーム屋さんが言った。

「ところで奥さん・・・」

・・・バレていない。絶対バレていない。
帰る時、また言った。
「では、次回また奥さんのご都合のいい時に」

・・・バレていない!
小躍りした。

しかし、ただ無名なだけかもしれない。
・・・落ち込んだ。

2012年 1月○日 美容院

新年で、何かを変えたくなった。
「金髪にしてください」
「・・・いいんですか?」
「いいんです」

脱色したのに出来上がりは柔らかい茶色だ。
「金髪にしたかったのに」
「お勤めもありましょうから、金髪よりこちらくらいのほうがいいかと・・・」

・・・私だとバレていない。
ジャージで素顔で無愛想を徹底したら、同一人物とは気づかれない。

メイク室で「バレていない」話をした。
「バレてるてぇ!」とメイクさん。
いや、絶対バレてないと私は思う。
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はるかようこ

Author:はるかようこ
タレント・作家の遙洋子公式ホームページ内のブログです。

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