スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2011年 8月○日 お盆③

「お盆に来るのか」と兄がしつこい。
「いく」というと、

「お盆にはカニ寿司を阪神百貨店で買う!」気炎を上げる兄嫁からメールが届く。
ああ・・・弁当の数ね・・・と、しつこかった合点がいく。

家に帰ると、種類の違うカニ弁当が私の前に3つ並ぶ。
「この3種類から、好きなカニ寿司を選んで食べなさい」と兄嫁。

すでにカニ寿司を食べ終わった兄たちが
「選べるねん」
「そや。選べるねん」とそれぞれうるさく私に助言する。

巻き寿司タイプのカニ弁当を選んだ私に、
「えーっ、なんでもっとカニが載っているのを選べへんのや!」と兄。
「お前、一番少ないカニ選んでどうするのや」と別の兄。

「巻き寿司が好きなんや」と私。
「ほな、残ったカニ寿司、俺にくれ」と兄。
「お前が食べ残した分も、俺にくれ」と別の兄。

私の疑問は他にある。
なぜ、あり余って選べるほどカニ寿司を買うのに、兄嫁は人数をあれほど気にしたのだろう・・・。








スポンサーサイト

2011年 8月○日 お盆②

若嫁たちは汗だくになって働いている。

「あー、やっぱり嫁はええ」とある兄が無神経に上機嫌に言う。
その一言で不機嫌な私を見て、もう一人の兄が期待を込めた嬉々とした目で私を見つめる。
だから言ってやった。

「しょーむな!」

期待通りの展開になり、兄が“もっと言って”とばかりに私を嬉しそうに見る。
だからもっと言ってやった。

「クソしょーむなっ!!」

ますます期待通りになった兄が嬉しそうに「きゃはは」と声を出して笑う。
言われたほうの兄は、なーんも気づかず、酒を飲む。

私は「帰る!」と言う。


2011年 8月○日 お盆①

お盆に、堂島ロールを家に買って帰ってやろう、と、5本買った。
20人くらいいるだろうから、5本もあれば十分だ。

兄や兄嫁たちと、堂島ロールが切られて出てくるのを和室で待った。
「まだか、堂島ロール」と兄がせかす。
「お待たせ、堂島ロール」とキッチンから一人の兄嫁。
皿にスライスした一切れだけが寝かされて乗っている。
よく見ると、その一切れを角切りにしてサイコロ状にしてある。
それを指でつまみ、それぞれが一口、口に入れる。
・・・終わった。

「これだけかい!」と兄が怒る。
「もっとあるやろ」と私。

次に・・・一本のロールケーキを1センチほどにスライスしたものが出てきた。
持ち上げると、薄すぎて、中の生クリームは落ちて、ない。
中身のない輪っかだけのロールケーキを指でぶら下げ、
「もっと分厚く切らなあかんやろ!」と、長男の兄嫁。

長男の兄嫁がキッチンに入り、ようやく、フツーの堂島ロールが出てきた。

今だにわからない。
なぜ、最初の兄嫁は、堂島ロールを角切りにして出したのか。
「なぜ?・・・なぜ?」としつこく聞く私に、兄嫁は、
「まずはちょっと食べようと思っただけや!」と、蚊をはらうように私を追い払った。


2011年 8月○日 お好み焼きプラス・・・

東京から友達が遊びに来た。
お好み焼きとサラダを食べよう、と、言った。
そうしよう、と、友達も言った。
それだけ食べよう、と念を押した。
そうしよう、と、友達も誓った。

お好み焼き屋さんに入ると、「ナスとトマトの…」というメニューが目に入った。
おいしそう!、と、よく見ず注文した。
見ると、豚の冷しゃぶのお料理だった。
なぜかガーリックトーストがあり、それも注文した。
そして、巨大な量のポテトサラダ。
焼きナスも食った。
やがて、モヤシ炒め。
そして・・・ステーキ・・・。
ようやくお好み焼き。
・・・食べたらず、焼きそば・・・。

主食はお好み焼きだけ、のはずが、豚しゃぶと、ステーキと、お好み焼きと、焼きそば、の4つの主食になった。

自暴自棄になった我々は、家ではフルーツとクッキーとあられと、そして、チョコ菓子も食ってやった。

暴れる・・・とはこのことだ。



2011年 8月○日  東北行き

上野駅から東北方面に行くことになった。
上野駅はなんとも言えず情緒があって好きだ。
構内に、素敵なカフェがあった。
出発までにはちょっと時間がある。
おいしそうなホットドッグセットが看板に。
「ホットドックセット」と迷わず注文した。

ひとり、カウンターに座っていると、来た。ホットドッグが!
ソーセージの上に、まるでトリコロールカラーのように美しくケチャップとマスタードが渦を巻いていた。
パンをもってかぶりつくと、前歯をテコにするように、ソーセージが立ち上がり、一本分全部のケチャップとマスタードが、顔面に縦に貼りついた。
一瞬のことだった。
鼻と並行に、顔の中央がトリコロールカラーになっているのが鏡を見なくてもわかった。

一秒でも早くティッシュでふき取るべきだと分かっていても、誰かに見てほしくて仕方がなかった。
顔面トリコロールになった女を目撃した人の反応を見てみたかった。
しばらくそのままじっとしていた。
・・・誰も気づいてくれないから、静かにティッシュでふき取った。
悲しかった。
プロフィール

はるかようこ

Author:はるかようこ
タレント・作家の遙洋子公式ホームページ内のブログです。

リンク
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。