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2010年5月○日 もう一匹の犬

室内犬は、うんこすりすり。
そして、もう一匹飼っている屋外犬もまた、老犬で腰が立たなくなった。
こっちは巨大な犬だけに、いくら外でも、うんこすりすりで下半身うんこまみれの様相は迫力ものだ。
人間の介護を済ませたのち、2匹の犬の介護がきた。

ある日、屋外犬が突然いなくなった。
「犬は?」と兄に聞いた。
兄は静かに「死んだ」と言った。
「死んでない、保健所に持っていったやろ」
「いや、死んだんや」
「持って行ったんや。保健所に」
「ある日ぽっくり死んだんや」
兄を責めるのはやめにした。

その犬の、一瞬の恐怖を思うと涙が出た。

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2010年 5月○日  絶叫

「犬の介護は人間の介護よりきつい」
姉がそう叫んだ。
「人間は夜中寝てくれるけど、犬は3時間置きに、トイレと叫ぶ。ほうっておいたらふとんでうんこすりすり、おしっこもらし。夜中も散歩に連れていかなきゃいけない」
姉の目にクマができ、げっそり。
私も、数日預かっただけで、げっそり。

老犬施設を探したがない。
病院で医師に相談した。
「この子、いやなことは絶対しないんです。何があっても強制されることを徹底して拒絶します。いつも自己中で、家族はそれに振り回されています・・・・!!」
そこまでしゃべって、「あ」と、黙った。
・・・・私とそっくりやん・・・
医師も言った。
「似てますね・・・」
苦々しく微笑んだ。

2010年4月○日 首輪

愛犬がどうしても車いすを嫌がるので、首輪を腰につけることにした。
腰を首輪で巻き、その首輪をひもで引っ張りあげて、散歩した。
宙に浮いた腰で、前足だけで器用に歩いた。
愛犬の声が聞こえた。
「うひょひょ。これでええやん。これを最初からせえっちゅーねん」

街ゆく人が変な眼でこの散歩姿を見つめる。
虐待ちゃうねん。
そう目で主張しながら、腰を持ち上げ歩く。

人間たちの気まずい視線が飛び交う中、犬だけが堂々としている。
「これでえーねん」

2010年4月○日 車いす

サイトで老犬用車椅子を探す。
京都に、手頃な値段で車いすを貸してくれるところがあった。
さっそく車に愛犬を乗せて、京都に。

「これが後ろ脚用の車いすです」
「へ?ということは?」
「いずれ、前足もダメになったときには、両足用の車いすもあります」
「・・・・前も後ろも動かなくなっても、犬は生きているのですか?」
「お宅のわんちゃんは、とても元気だから、あと2年は車いすで大丈夫」

プロの作った車いすと一緒に家に帰った。
家族に言った。
「あと2年は元気だって」
「・・・・・」

装着しようとしたら、愛犬は絶叫した。
「絶対嫌っ!!!」
格闘する私と姉に、兄はひとこと。

「嫌がっているやないか。やめといたれ」

愛犬は叫んだ。
「嫌だって言ってるやんっ!もおおおおっ!」
そして、仕返しのように、うんこすりすりした。

・・・・どうしたらええねん・・・。

2010年 4月○日 ホームセンター

ホームセンターに行った。
腰が立たなくなってスリスリ動く愛犬に、車いすを作った。
台形の木にコマを4つつけ、間をゴムで支え、ゴムの上に犬の腹が乗れば、腰が浮く、という計算だった。
ところが、愛犬は私の手作り車いすに、絶対、どうしても、乗らない。
徹底して拒絶。
「いやっ!」というのが聞こえてきそうなほどの、犬の拒絶。
そして、相変わらず、うんこすりすり。
寒空でにらめっこしたから、風邪ひいいて下痢になり、やわらかーいうんこすりすり。
た・・・・たすけてくれ・・・。

2010年 4月○日 愛犬

愛犬が年をとった。
目が悪くて、耳が悪くて、皮膚が悪くて、次に足が悪くなった。
・・・・ぼろぼろやん・・・・。
新居があっとう間に、うんこだらけになった。
1日、20か所に柔らかいうんこ。
犬が踏むうんこと、私がスリッパで踏んで広げるうんこ。
犬も私も、両手足にうんこ。

吹きっさらしの外でいくらうんこを待っても出ない。
犬と私でにらめっこしてうんこ待ち。
寒くてガクガク震えながら、30分うんこ待ち。
でも、出ない。

家に戻り、「あー寒かった」とほっとして、やがて、うんこ。
なんでなん!?
なんで!?


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はるかようこ

Author:はるかようこ
タレント・作家の遙洋子公式ホームページ内のブログです。

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